片頭痛の治療法は薬物療法(頭痛発作時の治療、頭痛予防的治療)です。
発作時の治療
発作時はトリプタン製剤(イミグラン、マクサルト、ゾーミック、レルパックス)が中心になります。頭痛が始まってからでも効果があり、発作に伴う悪心、嘔吐、光過敏・音過敏などの随伴する症状に対しても有効です。70%前後の片頭痛の患者さんに有効です。ひとつの種類のトリプタン製剤が無効でも、他のトリプタン製剤が有効であることもあります。現在、日本においては4種類のトリプタン製剤(イミグラン、マクサルト、ゾーミック、レルパックス)が使用可能です。トリプタン製剤には、錠剤、口腔内崩壊錠、点鼻薬、注射薬などがあります。
以前から使用されてきたカフェルゴットやクリアミンなどのエルゴタミン製剤は、前兆の時期に投与すると効果がありますが、頭痛が起こってからでは効果がありません。現在では、効果・副作用からトリプタン製剤のほうがよく、エルゴタミン製剤は片頭痛の発作回数の少ない場合、もしくは発作の持続時間が長い場合ときだけに使用するのがよいとされています。また、頭痛の程度が軽い場合には、まず消炎鎮痛薬を内服して、有効でない場合はトリプタン製剤を使用する治療法も行われます。頭痛発作時に悪心・嘔吐が強い場合には、ドーパミン拮抗薬であるメトクロプラミド(プリンペラン)やドンペリドン(ナウゼリン)などの制吐薬を併用すると効果的です。
予防的治療
予防薬は毎日内服し続けて発作を抑制します。ただし、これらのお薬は最低でも2週間から1ヶ月飲み続けないと効果が出てきません。効果があれば3ヶ月ほど飲み続けることにより発作頻度の減少、頭痛の痛みが軽減されます。頭痛が落ちついてくれば薬を減らしていくことができます。
予防薬を使う基準としては、まず発作の頻度があげられます。最近は、1カ月に3~4回以上、支障度の強い頭痛発作がある場合には、原則として予防薬を使用することが推奨されています。片頭痛の予防薬としてはカルシウム拮抗薬(ミグシス、ワソラン)、β遮断薬(インデラル、セロケン)、抗セロトニン薬(ミグリステン、ぺリアクチン)抗うつ薬(トリプタノール、パキシル、ルボックス)、抗てんかん薬(デパケン)、ロイコトリエン拮抗薬(オノン、シングレア)、ARB(ブロプレス)などがあります。
片頭痛の発作がしばしばあり、発作時の薬だけでは十分に治療ができない場合や、薬の飲み合わせで使用をできない場合、片頭痛の予防的治療を考慮しなければなりません。
日常生活の注意点片頭痛は生活習慣の改善により発作を予防または軽減することができます。
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チョコレートやアルコール(赤ワイン)などの飲食物をとると頭痛がおこりやすくなることがあります。
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寝過ぎや寝不足は避けましょう。
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月経の始まる前や月経中などに発作が集中して起こる人は、早めに予防薬を内服しましょう。
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経口避妊薬やホルモン療法で頭痛が悪化することがあるので、症状がひどい時は治療の継続を検討します。
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